高知レポ/span>

3日目

高知最終日である。
今日は朝一で高知広告センターに挨拶に行き、その後、同じビルにあるアニメイト高知へこれまた挨拶に行く。
やっと少し声が回復した担当さんはホテルから高知広告センターまでさほどの距離も無いのに当然の様にタクシーを捕まえた。リブレの金なので一切文句を言うつもりも筋合いも無いが、この三日間担当さんが躊躇無くタクシーを使うので私とHさんは食ってばかりで運動不足気味なのだ。朝食も昨日と同じくたらふく食ったし「今日は暇を見つけて運動しよう」とHさんと話しあった。

広告センターは主に高知のイベントなどを企画している会社で、もて勤さんのプロデュースを行っているのもここである。我々はここでプロデューサーのTさんともて勤のグラフィックデザイナーのOさん、そしてスタッフの男性とご挨拶した。Tさんはふわっとしつつも商魂逞しい野心を目に称えた、一筋縄ではいかなそうな男性だった。Tさんにもて勤の発足のきっかけや裏話などたくさん興味深い話を教えていただいた。もちろん彼らのプライベートに関る話も含むので大部分を割愛するが、特に熱狂的なファンとの攻防の話に戦々恐々とした。Tさんが笑いながら「いや~まいりましたよ~」みたいにさらりと話すのが余計に恐ろしい。そしてTさんはまたしてもなんでもない事のように「自分、坂本龍馬の甥の高松太郎の家の血筋なんすよ~」と話した。苗字を伺ったとき『アレ』と引っかかっていたが、まさか本当にそうだとは。そのあたりも詳しく聞きたかったが、Tさん自身、自分の出自にも歴史にもあまり興味が無いとの事でよく知らないらしい。じゃあなんでもて勤なんてガッツリ歴史関連のアイドルのプロデュースなんか企画したのかと聞いても「ノリで」と軽く返された。ご実家には蔵があるようで、そこを探したら龍馬関連の新たな何かが発見されるかも知れないが「まあ、蔵とか見たことないっすね~」とまた軽く言っていた。
ちなみにデザイナーのOさんは女性で、しかも一時期漫画家をされていたとの事でどのような作品を描いていたのか一同食いついたが、とうとう教えていただけなかった。

ニメイト高知▲アニメイト高知

我々はひとまずアニメイト高知に向かい挨拶をし、売り場の写真を撮らせて頂き、サイン本も何冊か描かせて頂いた。こちらはさすが地元の偉人が主役という事で『サムライせんせい』をかなりの面積を取って売り出して下さっており、POPデザインなど凝りに凝っていて非常にありがたかった。
過去高知に訪れるたびに毎回、何気なくこのアニメイトに来ていたものだが、自分の本が置いて貰えるようになるとは少し感慨深い。

ストライプス
▲ストライプスのケーキ
ストライプス
▲ストライプスのケーキ

その後、再び広告センターの方々と合流し、はりまや橋近くの裏通りにある『ストライプス』というケーキ屋に行った。ここはとにかくケーキがでかくて有名らしい。かわいらしい木造りの店内に入るとなるほど、普通の二倍近くあるカットケーキがずらりと並んでいる。皆で散々迷った挙句やっと注文してから席に着く。私が注文したイチジクのロールケーキもベリーのスムージーも素朴で甘さ控えめで美味しかった。

こうして今日初めて会った人々とお互いのケーキを突き合うというのも楽しくて好きだ。一時間ほど楽しみ、Hさんの次の仕事が推しているという事でお開きになった。帰り際にケーキのショーウィンドウを見ると、さっきまで無かった新しいケーキがさらにずらっと増えていた。遅く来たほうがケーキが充実してるというのも高知らしいといえば高知らしい。

高知城
▲高知城
高知城
▲高知城

ここで広告センターの皆さんと『サムライせんせい』関連でまた別の仕事がある担当さんとはお別れし、私とHさんは「さあやるぞ」と身体を動かす為にまず『とさてらす』にてレンタルサイクルを利用する事にした。『とさてらす』のレンタルサイクルは無料なのでとてもおすすめである。
私とHさんは高知城に向かい、炎天下の中汗だくになりながら高知城の石段を登った。久々の運動が気持ちいい。やっと石段を上りきると、次は城内に入ってまた天守閣まで登る必要がある。
しかし、山に囲まれた町の高い位置にあるだけあって、風通しは抜群だ。西日は強いが、さすが殿様の住んでた家はいろいろ工夫されてるんだなあと思った。

高知城からの風景
▲高知城からの風景
高知城からの風景
▲高知城からの風景

城内には道順に沿ってたくさんの展示物がある。山内一豊の生涯から、関が原の合戦で土佐を手に入れ、藩主に上り詰めるまで。容堂が実際に着用した陣羽織の展示や、高知の偉人の紹介、土佐の鯨漁の歴史など説明されている。
恐ろしく急な階段をいくつか上り(階段と言うよりはしごに近い。少し慌てて上り下りするだけでけが人が出そうなほど危険である)やっと頂上の天守閣に着いた。天守閣は8畳ほどの空間で広さはないが眺めは最高だ。高知はさほど高い建物が無いので何もさえぎるものが無く、180度ぐるりと山に囲まれた高知市内を見渡すことが出来る。晴れの日にこの景色は絶景だ。おまけに涼しく、この風景を見ながら甘いものでも食べお茶を飲めたら最高だろうなと思う。

帰りに屋台のアイスクリンを買い、食べながら帰路に着く。味が何種類もあり、恐る恐るチーズ味などを注文してみたがなるほどチーズ味のシャーベットで美味しい。Hさんの帰りのバスの時間が迫ってきた事もあるし、あわただしく、ひろめ市場のすぐそばにある武市半平太の殉節の史跡を参り、再び高知駅に戻る。Hさんを見送り、お土産を覗き、私も帰りのバスに乗り込んだ。

武市半平太殉節の地▲武市半平太殉節の地

だんだん日が沈んでいく。夕暮れの景色を眺めながら、今回は大勢の人と出会う旅だったなと思った。二泊三日の短いものだったが、私の価値観は大きく変わったように思う。
幸いにも場所を選ばない仕事にこうして就けたわけだし、この『サムライせんせい』を描かせて頂けている間は、高知の地で高知の偉人に思いを馳せながら、そして土日にもて勤さんのショーを見て、松岡先生にご挨拶にいけるような暮らしが出来たらそれはそれで幸せだろうなとさえと思った。それほど高知は、暖かく人間味に溢れた個性豊かな人々がいる街だった。

時間が無かった為、今回は行けなかったけどおすすめの史跡など

<武市半平太道場跡>
武市先生邸と道場跡

<坂本龍馬生誕地>
坂本龍馬生誕地

<龍馬の生まれた町記念館>
龍馬の生まれた町記念館

<坂本家墓地>
坂本家墓地

<さいたに屋>
さいたに屋
坂本家があったとされる場所。現在は龍馬ファン憩いのカフェ

<鏡川>
鏡川
武市先生や龍馬が泳いだかも

<岡田以蔵の墓>
武市先生邸と道場跡 武市先生邸と道場跡

<岡田以蔵生誕地>
高知病院周辺との事。史跡や写真なし。

<番外、さわち料理>
高知伝統料理。フルコースが全部でかいお皿に盛られている感じ。安い所では二人前で六、七千円で食べられます。普通は1万円以上がザラ

今回ご紹介した史跡は、ほぼ『とさてらす』の観光案内で行き方を教えてくれます。(丸投げ)
あとやっぱり、電車やバスは待ち時間があるので、晴れていて近場であれば、レンタルサイクルを借りて回るのも良いと思います。少しでも観光の参考になれば幸いです。

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